note:https://note.com/nkamiya/n/nda361c2e6c0a
駅伝ではオーダーの読みあいが激しく、「虚実」が入り混じります。
情報戦と言えるかもしれません。
情報そのものについては以前のこちらのnoteをご参照ください。
「箱根駅伝」が面白いのはこの「虚実」が多く含まれるからなんですよね。
2日間に渡って行われることもあり、戦略の幅、採り得る策も多くなりますし、
そこに「虚実」が入り込む余地が大いに出てきます。
大抵の陸上競技のレースはあくまで「個人戦」でそこまで戦略に拘ることは少ないでしょう。
あくまで自分との勝負。その中でライバルという位置づけが居る感じでしょうか。
箱根駅伝の人気はそこから少し抜け出して、年間様々な情報が飛び交い、
戦力が計算されていても、変化の飛んだコース故に「適性」に当てはめることも外部からは難しい面があります。
★
煙幕を張ると言いますか、青学の原監督はその辺が非常に上手い印象です。
とにかく「虚実」が非常に解り難い。あの〇〇作戦もそうですが、どうも煙に巻いている印象なんですよね。
あ、もちろん感心している方ですよ(笑)
今回もそうでしたが、本当にそんなオーダーで行くの?というような仕掛けをしてきます。
理屈上は解るのですが、どうしても人は従来のオーソドックスにこだわる部分があって・・・そこを突いてくる感じですね。
自分の場合はそういった感性ではなく「兵法」など、学べるものを使って理解するようにしています。
★
オーソドックスな配置においてはスタッフ、選手、ファンともにある程度安心出来るんですよね。
「固定的」だから読み易く、自分たちの役割に徹すればよい。
自分達のレース、駅伝に集中できるメリットがあります。
ただこれは当然ですが相手、ライバルにも全部「丸見え」なので簡単に予測が付けられてしまいます。
もし毎回オーソドックスなオーダーを組むタイプの指揮官の下に居るチームなのにアクシデント、
主要選手の欠場などがあるともうたちまち成り立たなくなる。
変化に弱いんですよね。いつも同じ発想、戦略をなぞって築き上げているから。
周りからも一目瞭然に解ってしまいます。
上手くいっている時、特に戦力が他より抜きんでている時は良かったりします。
いわゆる「王道」「王者の戦い」です。が、戦力拮抗、ないしは戦力で劣勢になってくると
この「王道」は跳ね返される恐れが増大していくんですよね。
★
2日間に渡ってが面白いというのはもう一つあります。
それは「意表を突いた策」が通用し難いんですよね。
「意表」というのは短期決戦においては非常に有効です。
「弱者の兵法」とも言えるのですが、やや戦力的に見劣りしていても劣勢を挽回できる可能性がある。
ただ最初の一撃で驚かせ、優位に持ち込んだとしても徐々に相手は落ち着きを取り戻します。
その前に勝負を決しない限りは最終的に立て直した強者には勝たせてもらえません。
箱根駅伝は2日間に渡るので「意表」も見越した、
もしくは無効にできる戦力を保有した相手には通用し難い側面があります。
情報が行き渡り、相手戦力が推測できる以上、この攻勢は明日には続かないな、というのがバレている。
もしくは隠し玉を警戒したとしても相手には心理的余裕余地が残されます。
★
現在の箱根駅伝ではそういった「情報」作りが必要になります。
戦力を大きく取り揃えて「虚実」が非常に解り難い状態を作っていく。
そうすれば心理戦で優位に立てます。
主力が固定され、常にそのメンバーが登場することを考えると、
今は情報的に「丸裸」にされ易いとも言えます。
他にもその「虚実」を解り難くする為に指揮官はどの策を使おうとしているか、
手の内を見せないよう我慢が必要なんですよね。
なんでも「説明責任」などと言って手の内を明かしていては勝負なんてできません。
またもう一つ難しいのは高度な指揮官であれば選手や関係者が
その指揮官を理解、信頼しないとそういった作戦は遂行できないんですよね。
情報漏れ、反発、暴走して策を台無しにする恐れも。
全体が高度に構築された組織、チーム創りが求められるんですよね。
★★★
もしかしたらこれだけの情報戦が進むと従来の監督、コーチに加え「参謀」が起用されるようになるかもしれませんね。
データサイエンティストやスポーツアナリティクスを駆使し、育成、強化、戦略を提案する人。
駅伝をあくまで「自分との闘い」として規定するのか、それとも他を相手と考えていくか。
育成し、完成したチームを披露する場と捉えるのか、勝負の場として捉えるか。
チーム、指揮官の考えや方針でも大きく異なっていくことでしょう。
ちょっとだけでもこういった観点で見て頂ければ面白さが更に増すと思います。
参考になれば幸いです。
駅伝ではオーダーの読みあいが激しく、「虚実」が入り混じります。
情報戦と言えるかもしれません。
情報そのものについては以前のこちらのnoteをご参照ください。
「箱根駅伝」が面白いのはこの「虚実」が多く含まれるからなんですよね。
2日間に渡って行われることもあり、戦略の幅、採り得る策も多くなりますし、
そこに「虚実」が入り込む余地が大いに出てきます。
大抵の陸上競技のレースはあくまで「個人戦」でそこまで戦略に拘ることは少ないでしょう。
あくまで自分との勝負。その中でライバルという位置づけが居る感じでしょうか。
箱根駅伝の人気はそこから少し抜け出して、年間様々な情報が飛び交い、
戦力が計算されていても、変化の飛んだコース故に「適性」に当てはめることも外部からは難しい面があります。
★
煙幕を張ると言いますか、青学の原監督はその辺が非常に上手い印象です。
とにかく「虚実」が非常に解り難い。あの〇〇作戦もそうですが、どうも煙に巻いている印象なんですよね。
あ、もちろん感心している方ですよ(笑)
今回もそうでしたが、本当にそんなオーダーで行くの?というような仕掛けをしてきます。
理屈上は解るのですが、どうしても人は従来のオーソドックスにこだわる部分があって・・・そこを突いてくる感じですね。
自分の場合はそういった感性ではなく「兵法」など、学べるものを使って理解するようにしています。
★
オーソドックスな配置においてはスタッフ、選手、ファンともにある程度安心出来るんですよね。
「固定的」だから読み易く、自分たちの役割に徹すればよい。
自分達のレース、駅伝に集中できるメリットがあります。
ただこれは当然ですが相手、ライバルにも全部「丸見え」なので簡単に予測が付けられてしまいます。
もし毎回オーソドックスなオーダーを組むタイプの指揮官の下に居るチームなのにアクシデント、
主要選手の欠場などがあるともうたちまち成り立たなくなる。
変化に弱いんですよね。いつも同じ発想、戦略をなぞって築き上げているから。
周りからも一目瞭然に解ってしまいます。
上手くいっている時、特に戦力が他より抜きんでている時は良かったりします。
いわゆる「王道」「王者の戦い」です。が、戦力拮抗、ないしは戦力で劣勢になってくると
この「王道」は跳ね返される恐れが増大していくんですよね。
★
2日間に渡ってが面白いというのはもう一つあります。
それは「意表を突いた策」が通用し難いんですよね。
「意表」というのは短期決戦においては非常に有効です。
「弱者の兵法」とも言えるのですが、やや戦力的に見劣りしていても劣勢を挽回できる可能性がある。
ただ最初の一撃で驚かせ、優位に持ち込んだとしても徐々に相手は落ち着きを取り戻します。
その前に勝負を決しない限りは最終的に立て直した強者には勝たせてもらえません。
箱根駅伝は2日間に渡るので「意表」も見越した、
もしくは無効にできる戦力を保有した相手には通用し難い側面があります。
情報が行き渡り、相手戦力が推測できる以上、この攻勢は明日には続かないな、というのがバレている。
もしくは隠し玉を警戒したとしても相手には心理的余裕余地が残されます。
★
現在の箱根駅伝ではそういった「情報」作りが必要になります。
戦力を大きく取り揃えて「虚実」が非常に解り難い状態を作っていく。
そうすれば心理戦で優位に立てます。
主力が固定され、常にそのメンバーが登場することを考えると、
今は情報的に「丸裸」にされ易いとも言えます。
他にもその「虚実」を解り難くする為に指揮官はどの策を使おうとしているか、
手の内を見せないよう我慢が必要なんですよね。
なんでも「説明責任」などと言って手の内を明かしていては勝負なんてできません。
またもう一つ難しいのは高度な指揮官であれば選手や関係者が
その指揮官を理解、信頼しないとそういった作戦は遂行できないんですよね。
情報漏れ、反発、暴走して策を台無しにする恐れも。
全体が高度に構築された組織、チーム創りが求められるんですよね。
★★★
もしかしたらこれだけの情報戦が進むと従来の監督、コーチに加え「参謀」が起用されるようになるかもしれませんね。
データサイエンティストやスポーツアナリティクスを駆使し、育成、強化、戦略を提案する人。
駅伝をあくまで「自分との闘い」として規定するのか、それとも他を相手と考えていくか。
育成し、完成したチームを披露する場と捉えるのか、勝負の場として捉えるか。
チーム、指揮官の考えや方針でも大きく異なっていくことでしょう。
ちょっとだけでもこういった観点で見て頂ければ面白さが更に増すと思います。
参考になれば幸いです。
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